無名バンドをFMラジオ放送へ。ペルーの銀行が仕掛けた、ローカルバンド救済施策がすごい!

ペルーのFMラジオから流れる音楽…それは、海外でヒットしている曲ばかり。その為、ペルーのバンドの95%が無名のまま。そこでペルーの銀行“BBVA”は、ペルーのローカルバンドを20年以上悩ませていたその問題を解決しようと立ち上がりました。

まず第一歩として、銀行をラジオ局として開放。お客さんが200以上のローカルバンドをオフ・オンラインで聞けるよう、銀行を変化させました。そして次に行ったことは…。

ペルーの無名ローカルバンドの楽曲をたったの15日間でFMラジオ放送から流すことに成功させたサクセスストーリー。皆が集まる街角で、ペルー国民が憤りを見せた驚きのアイデアをご紹介します。

ペルーの無名ローカルバンド

誰かに聴いてもらう機会のない、多くの無名バンド。ペルーには何百ものバンドが存在します。そして、その存在すら知らない人が大多数。

いざ、街角でプレイ!

そこで銀行をラジオ局として解放した“BBVAラジオ”は無名バンドを呼び、にぎやかな街の一角で演奏してもらうことに。でも、何だか様子が異なるようです。大音量でプレイするも…。

何とクリアボックス内で演奏しているため、誰も聴くことが出来ないんです!

『NO ONE CAN HEAR US』プロジェクト

誰も聴けないってこういうことなんだ…。精魂込めて演奏し、歌声を響かせても、誰にも聴いてもらえない…切実な彼らの声は、ペルーの人々の心へ響いたようです。そして、“聴こえない”と“聴きたくなる!”ビジュアルのみの演奏に、皆興味津々のよう。


彼らの“誰も聴けない演奏”を観た国民は、『なんでラジオはペルーバンドをこんなにも長く無視し続けてきたんだ!』と怒りすら表現するように。

このメッセージは国中に知れ渡り、何百ものアーティストがこれに参加。そして様々なメディアでも取り上げられました。

ついにペルー最大のFMラジオ局は“BBVAラジオ”にレギュラーの枠を与え、ローカルバンドの楽曲を放送することに。そして今日では500以上のバンドが全国放送されるようになったのです。

『NO ONE CAN HEAR US』今まで誰も聴けなかった楽曲が、ついにダイヤルを回せば聴けるようになりました。

ペルーの銀行“BBVA”が企画した、『NO ONE CAN HEAR US』プロジェクトでした。無名のバンドを人々に聴いてもらう機会を与えてくれたこの施策。“聴けない”ことで聴いてみたい気持ちも膨らみますね。お気に入りのインディーズバンドを見つけるべく、ラジオのダイアルを合わせて…日本でもそんな番組、あると楽しめそうです!

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