感動必至!視覚障害者にもエコー映像を“見せる”ことに成功した超音波検査x3Dプリンター

今や妊婦健診に欠かせない検査ツールとなった超音波検査。最近では子宮の中で眠る赤ちゃんの姿を立体的に見ることができる3Dエコーが主流となり、出産前に一足早く赤ちゃんのお顔を拝見することもできる検査は、妊婦にとってかけがえのない時間の一つとなっています。

このかけがえのない時間は、全ての妊婦に与えられるべきもの。

今回は、超音波検査の画像を自分の目では味わうことができない視覚障害者にも“子宮内ベビーとのご対面のひと時”を贈った映像をご紹介します。

超音波検査

大きく膨らんだお腹に検査器を滑らせるように当て、子宮内の様子を画像として写し見ることができる超音波検査。検査を受けているのはTatiana Guerraさん。彼女は17才の時に視神経炎を患い、以後視覚障害者として暮らしています。現在彼女は二人目となる男の子を妊娠中で、妊娠5か月を迎えたばかりの30才の妊婦です。

検査器画面にはTatianaさんの体内で息づく胎児の姿が映し出されており、医師は“ご対面”することができますが、彼女は画面を見ることができず、多くの妊婦が果たしているような“ご対面”を体験することができません。

「どんなお顔をしているの?」
「鼻はあなたに似ていますよ。」

「お耳はどんな感じなのかしら?」
「あなたはどのようなお顔を想像しているのですか?」
「そうね、きっと鼻は小さなジャガイモみたいな形で、お口は小さくで、プクプクしたお手てをしているんじゃないかしら。」

と代わりに最大限の想像力を働かせて“ご対面”を果たそうとしています。

胎児の3Dプレート

そこでTatianaさんにも、かけがえのない胎児との“ご対面”の瞬間を実現するために制作されたのが、Tatianaさんの体内で眠る胎児のエコー画像をもとに3Dプリンターで作成した“胎児の3Dプレート”です。

“胎児の3Dプレート”には“僕はあなたの息子です”と点字で書かれており、Tatianaさんは“胎児の3Dプレート”を愛おしそうに指で撫で、他の大勢の妊婦同様、お腹の中のMuriloちゃんとの初めての“ご対面”を果たすことができたのです。

本動画は、オムツブランドのハギーズで有名なキンバリークラークが制作したものです。今回紹介したTatianaママとお腹のMoriloちゃん篇の他、MárciaママとLorenaちゃん篇、RenataママとWendellちゃん篇、RosângelaママとIsabelaちゃん篇、視覚障害者用に制作されたポルトガル語音声解説バージョンがあります。

お腹の中の命との初めての“ご対面”動画をぜひ一度ごらんください。

(参考サイト:inspiration room)

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